このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。今回はランディジョンソンが出演していた「奇跡のレッスン」からの小ネタです。

バランスは拇指球

 昨日、NHKのテレビ番組で、ランディジョンソンが、中学生ピッチャーにピッチングをレッスンする番組を見ました(「奇跡のレッスン」)。
 ランディジョンソンの指導は、なんと、1つだけ。「軸足の拇指球に体重をかけて、静止、そして、最後、踏み出した足の拇指球で立つ」というものですから、レッスンは、とても単純な作業の連続でした。
 しかし、そのレッスン後、すぐに、コントロールに苦しんでいた中学生のコントロールが良くなったのです。
 びっくりでした。

 ランディジョンソンの話によると、メジャーデビュー当時、背が高くて、コントロールを乱すことが多く、成績も上がらなかったところ、思い切って、あのノーランライアンにアドバイスを頼んだそうです。その答えが、軸足拇指球で立ち、その後、踏みだし拇指球で立つというシンプルなアドバイス。試したところ、コントロールも威力もUPし、メジャーで生き残る事ができたというもの。

 拇指球って、聞いてアドバイスもらう程、皆、そんなに皆意識していないものなのか。ちょっと、関本さんに聞いてみました。「軸足で立って、投げ終わったらバランスよくというのを詳しく言った感じですね。できている人は、なんとなくできているから意識はしていないと思います」と野手らしいなんともアバウトな回答。
 安藤ピッチングコーチにも同じ質問してみると、「僕も、あの番組見てました。確かに、軸足母指球を意識している選手は多いと思います。でも、着地を足の拇指球でするのは、大人になってからは難しくて、早い段階で意識していないと無理と思います。僕は、踵から着地していました。でも、その後、しっかり拇指球には、体重乗せてフィニッシュしていました。」とのこと。やはり、拇指球は、意識していた様子。そういえば、タイガーウッズのテレビレッスンでも、母指球の事を言っていたな。だから、裸足でスイングの練習するんだって。 バランスは、拇指球でとるというのが人間の体の仕組みの様ですね。
 全くのド素人の私が失礼ながら言います。「藤波選手!!(同じく細身で背の高い)、拇指球意識してコントロールアップ!!」

 最後に、ランディジョンソンの話で関心したこと。「常に考えていないといけない。考えるのを止めると進歩も止まり、他に追い抜かれる」素晴らしい!