このコーナーでは、阪神タイガース関本賢太郎選手の契約交渉代理人をつとめている黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。今日は、高校野球に関する小ネタです。

 高校野球100回大会始まりました。高校球児初々しいですね。彼らの中には、プロで活躍する「金の卵」が必ずいます。
 阪神スカウトにとって、金の卵をどう発掘するか腕の見せ所です。そんな中、チーム内ではマット・マートン外野手(34)に注目が集まっています。 主力として猛虎打線をけん引するマートン。選球眼にも定評があるが、“眼力”はそれだけではない。高校球児がプロでも通用するかどうか。安打製造機には、「金の卵」を選別できる“眼力”もあると評判になっています。

 実はマートンは毎年、夏の甲子園を楽しみにしています。球団関係者によると、「マートンは、相当な高校野球好きですよ。試合前も食堂のテレビなどで食い入るように見ています」とのこと。

 さらに、チームメートも「甲子園期間中は気に入った選手がいるとその映像をテレビだけでなく、動画投稿サイトでもチェックしているところをよく見るね」とのこと
 そんなマートンが3年前の夏、熱心に見ていたのはチームメートとなった藤浪晋太郎投手(19)と桐光学園の松井裕樹投手(17)の2人です。当時、マートンは藤浪について「あの直球は自分でも打てない。プロですぐに通用する」と診断し、松井についても注目を集める前から藤浪と同等の評価を下していた、とのこと。他にもマートンが注目した高校生が活躍したことから“金の卵”を発見する力がある、といわれているのだ。

  球団では生え抜きのスター育成を最優先課題としているだけに、チーム関係者は「高校生のスカウティングにマートンの意見を取り入れて参考にしたらいいんじゃないか」と力説する。
 今季の江越のように若い戦力の台頭は間違いなくチームを活性化させる。それだけにマートン・スカウトの“目”に対する期待も高まっています。