このコーナーでは、阪神タイガース関本賢太郎選手の契約交渉代理人をつとめている黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。今日も、前回に引き続き高校野球に関する小ネタです。

 廃部の危機にあるPL学園は全寮生である。
 野球部は「研志寮」と呼ばれる専用の寮があり、一般生の寮からは2km程離れている。
 8人用の部屋が8室あり、1、2、3年生が共同で生活をする。
 中学生のときにスカウトされた者だけが野球部に入ることができ、一般生の入部は認められない。
 もちろんスカウトによってPLの野球部に来ている。シニアであろうがボーイズであろうが、また大阪出身だろうが、遠くから来てようが、とりあえずわかっていることは、ライバルたちのレベルは相当高いということ。

「こいつうまそうやな」
「こいつはでかいから、バッティングは負けそうやな」
「こいつはピッチャーやから、気にせんでもええな」
初日から考える人が多い

 現在は、秋田・明桜校スカウトをされているが、当時の寮生のほとんどが、井元俊秀先生によって集められたと聞いている。
 八尾フレンドはもちろん、各伝統チームとは抜群の信頼関係があったのだろう。さらに、後にも紹介したいと思うが、高校野球が終わるときの進学や就職についても積極的に協力されている。
 入口だけではなく、出口もしっかりとされるので、親御さんとの信頼関係も絶大であったと推測できる。