このコーナーでは、阪神タイガース関本賢太郎選手、安藤優也選手の契約交渉代理人をつとめている黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。

新幹線の席順

 新幹線の席順は、窓側がベテラン。通路側が若手という暗黙のルールがあります。誰の隣に座るかというのは、気の合う者同士のことが多いようです。私の感覚では、ライバル関係にある同じポジションの人が隣同士になることは少ないように感じます。若手が通路側というのは、グリーン席へ一般のファンの方が来ることがあり、くつろいでいる先輩に対するファンからの防御のため、通路側に若手が座るようです。車内販売の物品購入の雑用役もあるのかと聞くと野球選手はほとんど車内販売で物を買わないのでそういった役割は(無くはないが)期待されていないようです。
 ちなみに新井兄弟が隣同士に座るところを見たものはいないとのことです。とても仲の良い兄弟ですが球団単位の行動では、必ず距離を置いているらしいです。

飛行機での移動

 飛行機での移動は、体の大きい選手にとっては大変です。地方遠征ではボンバル機に大きなおしりを押し込めて搭乗するようです。ビジネスクラスのある飛行機でも体の大きい選手がビジネスを使えるわけではありません。ビジネスを使えるのは、監督、コーチのみ。選手は、全てエコノミーです。金本選手だって例外ではありません。何年か前、関本選手が「この間の移動きつかったっス」というので聞くと、エコノミー3列シートに金本選手(180センチ)、橋本健太郎投手(192センチ)関本選手(185センチ)の3人が座り、3人とも大きなおしりをしているので、男同士密着して気持ち悪かったとのことでした。
 本当は、プレーをする選手の体調を考えて、広いシートを優先させるべきと思うのですが、ここも野球界縦社会の側面を伺うことができます。先輩は偉いのです。
 飛行機の場合、選手は、奥の方の席を団体で押さえています。一般客との境目付近には、若手が座ります。ファンが団体席への侵入を試みようとしたとき、それを阻止する役目を担っているようです(まあ、球団職員が先に止めに入るだろうが…)。