このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。今日は「WBCの試合球」についての小ネタです。

WBC試合球について

WBCの開催に近づくといつも問題になるのが試合球ですね

実は国際公認野球規則では試合球についての大きさや重さなどの決まりがあるのですが…

今回は日本の試合球との違いを小ネタしましょう(^-^)

実は規則では大きさや重さのある程度の幅があるのです…

円周22.9cm~23.5cm
重さ141.7g~148.8g

日本のNPBでは規定数値の下限値
米国のMLBでは規定数値の上限値
WBCでは規定数値の上限値

縫い目は日本では低く、米国では高く作られています。

さらに製造過程の違いでボールの重心が米国では少しズレているのです…

反発係数に至っては日本の試合球のほうが飛ぶように設定されています。

素材は同じ牛革なのですが製造過程の違いで鞣し方が違うので、米国の試合球のほうが滑り易くなってます。

以上を総合すると…

WBCの試合球は大きく重く縫い目が高く重心がズレて滑り易い

投手にとっては実に投げにくく、
コントロールしにくい試合球になるのです…

オマケに縫い目が高い分空気抵抗が受け易く変化の幅が掴みにくいのです。

米国チームは普段使い慣れてる試合球なので問題はないでしょう。

ピッチャーマウンドの土や高さや硬さ…

日本の投手陣の苦労は計り知れませんがハンディを乗り越えて世界一を奪還して欲しいですね~