世の中、不合理なことだらけです。茨木太陽は、そんな所を照らし出し、世に訴えたいと思います。ぼやき漫才 人生幸朗さんが如く、茨木太陽がぼやきます。「ばか者!!責任者出てこい!!」
えっ!!人生幸朗(じんせい こうろう)さんをご存じない…。昭和漫才の大御所です。是非、YouTubeで検索ください。知らなきゃ損。
さて、本日は…

 皆さん聞いて下さい。サラリーマンの世界は、時に、理解しがたい行動が伴います。
 先日、某保険会社さんとの示談交渉を勧めていたのですが、弁護士相手に低い提示額が最初に提示されるのは、まあ、お決まりのパターンなので、気にも留めないのですが、結局、裁判所基準の80%というところで、交渉は、暗礁に乗り上げました。当方も、裁判所基準も絶対なものではなく、幅があるので、ある程度幅を持たせた交渉でした。
 しかし、「裁判では無いので、これが限界です」との一点張り(裁判前なので、お互い譲歩という理屈でしょう)。
 このような戦法も戦略的にはあることは、理解できます。特に、弁護士特約が無い場合、有効な手段です。牛歩戦術、薩摩の捨て奸(すてがまり)戦法に比する時間を武器とする戦法です。被害者も費用対効果を考えれば、諦めた方が得策ということにもなりえます。
 他方、裁判となれば、相手保険会社にも弁護士コストが発生します。訴訟解決は、多くの場合、裁判所基準で、弁護士費用、遅延損害金も加算されます。加えて、今回、弁護士費用保険特約の保険会社と相手方保険会社と同じなんです。裁判すれば、弁護士特約上、着手金の加算が認められますし、訴訟に要する費用、交通費等も同じ保険会社からの支払いがなされます。
 このように「裁判してみろ!」的な態度は、実際に裁判になった場合、相手方保険会社に大きなコスト増を招きます。
 無論、14級レベルの訴訟では、弁護士に取っては、弁護士特約上認められる費用UP額はたいした金額ではありませんし、解決までの時間を考えれば(一気に半年以上の解決が遅れる)、被害者にとっても悩ましい限りです。どちらが折れるかチキンレースの世界です。
 私は、コスト関係無しに、保険会社も戦わなければならないケースはあると思います。
当たり屋事件や事故が軽微で、請求の根拠が疑われる詐病事件です。しかし、今回の案件は、事故もそれなりの規模ですので、敢えて、詐病を疑う事件とはいえないと思います。機械的に「訴訟前なので…」という態度を貫くのは如何なものでしょう。
 もちろん、コスト重視の法律事務所系ならば、この種の防御姿勢は有効です。
 しかし、太陽は違います。法律事務所も舐められたら、終わりとの信念を持っています(ヤクザじゃありませんが…)。コスト無視で戦います。この態度を続けてきたから、当事務所は、裁判無しに、スムーズに裁判基準での解決が図られているのです(過払い事件でも、大手であるのに全額回収が困難なア〇〇〇でも、多くの場合全額回収に至っています)。
 私は、人生行路師匠ばりに声を大にして言います。「責任者出てこい!」「相手みて戦術考えなはれ!」