40代女性 主婦(会社員) 
受傷部位:膝の靱帯、半月板の損傷 鼻骨骨折 歯槽骨骨折 歯牙破折 等
事故態様:自転車VS自動車
獲得等級:併合14級  

依頼者の方は、青信号の横断歩道を自転車で渡っていたところ、右折してきた車にはねられ大けがをし、治療にかなりの期間がかかりました。

怪我(骨折、靱帯の損傷)をした箇所が多数であること、子育て等家事にも大変苦労なさっていたこと、会社員として主婦を超える収入があったこと等、ご説明させて頂きました。

しかしながら、相手方は14級=軽度の神経症状、フルタイムの就労であるため主婦休業損害は認められない、という理由から、治療期間や後遺障害の内容、症状に比して、低すぎる内容のご提案をされました。

女性が家事に子育てもしながら、社会にも参画することは、もちろん、認められて良いはずのことで、もはや当然、ありうる選択やな、と思うんです。

専業主婦であっても良い、兼業主婦であってもいい、男性が家のことをして、女性が一家の稼ぎ手として活躍する家庭があってもいい、ということですね。自分でスタイルを決められることが大事だと思います。

もちろん、当事務所にも、がんばって正社員としても働き、子育てもしながら毎日がんばっているお母さんの事務員さんは、かなりいらっしゃいます。
男性である私、弁護士自身も、仕事が忙しいからといって、家事を放り出すことはしません(私の信条が許しません)。

毎日嫁さんのために、獅子奮迅の働きをしています(自分で言うか)。

話が脱線しましたが、家事と仕事、どちらか片方しか補償が認められないという結論は、到底受け入れられない、弁護士として闘うべき時がきたと思いましたので、この件、紛争処理センターに持ち込みました。

交渉の結果、無事、解決のための折衷案を頂くことができました。

家事への影響も、仕事への影響も、両方考慮した上での和解案を頂くことができ、かつ、通院慰謝料についても全ての期間を考慮して頂くことができましたので、紛争処理センターでの示談あっせんでの解決を見ることができました。