30代女性(事故当時妊婦)
事故態様:駐車場に停車中、停車している車に気付かず、バックしてきた車に衝突される。
受傷部位:運転席から助手席に向かって荷物を取り出している姿勢で衝突され、頚に変な角度で衝撃を受ける(頸椎捻挫)。

 事故直後の検査で、胎児の心音が弱まっていることが判明し、入院。出産後も手足の痺れに苦しんでいたという、事故との因果関係が大きく争われた事案。
 本件は、妊婦なので、レントゲン写真も撮ることができず、治療回数もかなり制限された状態でした。後遺障害も諦めていましたが、妊婦のアピールが通ったのか異議にて14級9号を得ることができました。
 その後も、保険会社事故との因果関係を争い、債務不存在の裁判を起こしてきました。結局、地裁、高裁ともこちらの全面勝訴の上、事故から4年を経過して、解決。
 ちょっと、ここまで争う保険会社の対応に大きく疑問を有する案件でした。本来ならば、後遺障害が認定された段階で、もっと早期に解決できたはずで、遅延利息4年分(+20%)弁護士費用(+10%)と早期解決より、多額の賠償金を得ることができました(総額400万円弱)が、4年の歳月は、長く、とても負担になりました。嫌がらせのようなダラダラとして訴訟進行にも迷惑しました。