40代 自営 
受傷部位等:鎖骨粉砕骨折
獲得等級 :機能障害12級6号

遠路熊本からのご依頼。鎖骨の粉砕で、肩の可動域制限が現れたもの、鎖骨の外部に現れる程の変形無し。
鎖骨骨折からの可動域制限については、自賠責の認定は厳しいものがあります。肩に可動域制限が現れる器質的根拠を示さなくてはなりません。肩関節に近い部分に転位(骨のずれ)があることを、指摘し、これが原因で関節部に炎症が発生していることをアピール。神経症状14級9号で止まる可能性もあった事案でしたが、一番、賠償額が増える可動域制限での等級認定(12級6号)。苦労した甲斐がありました。ドクターの診断書、可動域の測定無茶苦茶で、そのまま出していたら、とんでもないことになっていました。
 ここまででも、かなり苦労した案件であったのに、ここからの保険会社の対応困りました。
 賠償額の提示をしても、なかなか返事をくれないのです。確かに、自営業者で、事業を始めたばかりの事故で、事故後、収益がかなり出ている案件という問題はありましたが、それにしても回答が遅すぎます。一月経っても回答が無いので、催促すると「もうすぐ出せます」。しかし、全然出てこない。一月後、催促の電話すると、どうでもいい内容の質問をしてきたのですが、それに対しても丁寧に回答しました。それ以降、催促の電話入れても、今度は、ずっと不在の対応(催促の伝言は伝える)。こちらの提示から3か月経過しても、回答が無く、熊本での裁判も覚悟しました。熊本での裁判は、弁護士費用特約未加入だったので、正直避けたいところ。逆に電話攻撃を仕掛けました。「不在、いつ戻る?」「なんで、電話くれなかったの?」「あと、少しっていつ」「来週中…、ダメ、3日以内にして、十分時間あったでしょ」「3日経ったよ。どうなっているの?」
 担当者、最終的に当事務所の提案金額、ほぼ、丸呑みしてくれました。地方の保険担当者のんびりというかアバウトだなあと思いました。