60代女性 看護師 
後遺障害等級:10級 
受傷部位:左肩の腱板断裂 腰部捻挫 
事故態様:自転車対自転車(※相手方保険あり)

相談者の方は、60歳を過ぎても現役の看護師として、それも現場責任者として活躍していた方でした。
しかしながら、赤信号無視の自転車に衝突され、腱板が断裂し、腕が使い物にならなくなり、仕事を退職することになりました。
左肩腱板の断裂の症状は重く、可動域制限のひどい方でした。
自転車対自転車の事故、それも怪我が重い場合でしたので、依頼を受けた当初は、訴訟に至ることも覚悟していました。
とりわけ、現在でも高齢者の部類には入るが、今後も、体力の続く限り、看護師の仕事を続ける予定だったと、相手方の保険会社を説得する必要があり、弁護士としての腕が試される案件でした。
まさに「生涯現役」のはずだったことを、どうやって証明するか、という問題です。
私は、賃金台帳、仕事の状況を説明する陳述書、依頼者の有する資格の内容、そのほか、考えつく限りの収入証明となるものを提出しました。
また、少なくとも後期高齢者になるまでは看護師の仕事を続ける予定であり、その後は主婦として生活するつもりだった、パワフルな方である旨、ご説明しました。
依頼者の仕事が、単なる看護師ではなく、特殊な技能を要するものであることも、特に強調させて頂きました。

その結果、示談交渉において、妥当な逸失利益額を頂くことができ、無事に示談交渉での解決を図ることができました。