30代男性 会社員 物損事故
事故態様:車対125CCバイク

 物損のみ事故、加害者が事故直後に保険会社連絡し、賠償交渉を依頼しました。保険会社と被害者の間で、修理費や過失割合について、合意に達したのですが、保険会社と加害者本人の間で連絡が全く取れなくなりました。保険会社は、最終的に、本人の了承という作業が必要です。相手保険会社担当者は、何度か、電話や郵便で連絡を試みたがダメだった様です。相手保険会社から「申し訳ないですが、被害者と保険会社に裁判してもらわないと払おうにも払えません」と言われ、当職に依頼がありました。保険会社に直接請求が約款上認められていますが、保険会社は、裁判で、直接の当事者(本人の代理ではなく)でないと払えないというのが、実務です。金額について、争いがないのに、わざわざ、裁判するというのは、全く、馬鹿げた話です。当事務所は、現場主義、郵便物ではなく、足を運び、転居しているのか確認します。表札も無く、不在でしたが、人が住んでいる気配はあります。目立つ様に、ポストではなく、ドアにメッセージを書いた名刺を挟み帰りました。
 程なくして、加害者から連絡が入りました。事情を説明し、保険会社へ連絡を入れてもらい、速攻解決。相手保険会社担当者からかなり感謝されました。この様な連絡がつかなくなるケース結構あります。転居、入院、単なる無視…。被害者の加入保険会社(弁護士特約)にとって、争いが無いのに、加害者の事情で、出費をさせられること、腑に落ちないところがあると思います。