世の中、不合理なことだらけです。茨木太陽は、そんな所を照らし出し、世に訴えたいと思います。ぼやき漫才 人生幸朗さんが如く、茨木太陽がぼやきます。「ばか者!!責任者出てこい!!」
えっ!!人生幸朗(じんせい こうろう)さんをご存じない…。昭和漫才の大御所です。是非、YouTubeで検索ください。知らなきゃ損。
さて、本日は…

「このマンションを購入希望の方がいます」とのチラシ

皆さん、聞いてください。よく、お家のポストに、不動産業者のチラシが入っていますね。
普通に、物件を紹介するチラシならば、邪魔だなあとおもいつつも、特に、何も感じないのですが、「このマンションご希望の方がいます」「この〇〇地区限定で購入検討されている方がいます」というチラシには、憤りを感じます。

この手のチラシのほとんどが大ウソです。不動産会社は、売り主を確保すれば、確実に利益を出すことができます。
不動産は、値段を下げることでいつかは買主が現れるからです。一度、売り主と専任仲介契約を結ぶとなかなか別の不動産業者に乗りかえられるということはありません。
ちょっと、日当たりが…、景気が…とか言って、徐々に値段を下げて言って、結局、成約となり、仲介手数料を確保することができます。

まあ、この手のチラシは、昔からあるものです。昔は、よく電柱なんかに信じられない値段の賃貸物件の案内が貼られていて、電話すると、お店に誘導され、「残念です。昨日、借り手が出てしまいました。でも、お客様のご要望に沿う別の物件があります」っていうのが悪質不動産屋の手口でしたね。

仮に、チラシのとおり、マンション購入希望の方が本当にいたとしても、私は、その業者に依頼することをお勧めしません。
なぜなら、その不動産業者は、成約により、両者から仲介手数料を得ることができるわけです。
不動産業者は、成約に導きたい一心です。そんな業者が、売り主の利益になることをするはずがありません。買主は、なかなか購入しようとしないのが普通です。逃げられたら終わり。業者は、売り主を言葉巧みにディスカウントに誘導します。

私事の話で申し訳ないのですが、某地方公務員をしている愚弟の家の売却の時、不動産仲介業者は、隣の方を買い手に見つけてきたようです。不動産仲介の基本は、先ずは、お隣さんへの営業。真面目一本の愚弟は、業者の言葉を信じ、家のディスカウントを呑んで、売却しようとしました。ところが、土地については、母親の名義が残っていました。私が、この話を聞き、弟に、「おかんのせいしにして、お前、業者との交渉から降りろ」とアドバイス。真面目な弟には、交渉は無理です。母親に、ギャーギャー言って値引きしないと言い張れ!!とアドバイス。母親は、こういうのに長けています。不動産業者は、社長まで出てきて母親を説得したようですが、無駄でした。結局、買主を説得して、希望価格での成約に結びつけたようです。

私の事務所にも、ローンが苦しく、不動産売却を余儀なくされる方が多く来られます。真面目な消費者のみなさまは、結構このチラシに騙されているのです。こんな商売方法私は許せません。私は、叫びたい。「責任者出てこい!」