変形道路での追い越し事故

30代 男性
事故態様:子供を後ろに乗せて、バイクで川の土手道路を走行中、前方走行車両が、川の土手の広場のようなところに停車。それを見て、土手道路を直進中、前方車が突然右折してきて、車の右側面バイクが衝突

受傷部位:バイク運転者、大腿骨に偽関節
獲得等級:併合8級

過失割合が大きな争点となり、裁判となった。実況見分調書が、警察の誘導で、相手の言い分に近い、不利に作成されていた。しかし、その形態での追い越しは、考えられない。右折前に右に寄ったのではなく、狭い橋を渡るため、左の広場に出て、大回りで橋を渡ろうとしたと考えた。何度も現場に通って、車の運行状況を観察。こちらの言い分の形で右折をする車が多数見られた。実況見分調書の物理的不合理性も主張立証し、これに対し、保険会社側も各種実験をして、反論。裁判は、2年にも及ぶ長丁場の激しい論争の末、こちらの言い分をかなり考慮してくれた形で、裁判所から和解案が出され、解決。
 警察の実況見分調書を崩すのは、並大抵で無い努力を要することを改めて感じた案件であった。

不全麻痺既存障害がある人のむち打ち

50代 学校職員
 
脳梗塞による左半身不全麻痺の既存障害がある方。追突事故により首のだるさ、下肢のしびれを訴える。事故の程度としては比較的軽く、当初物損として処理されていた。整形外科とは別に自費で整骨院への通院もしていた。症状固定も4か月でされ、後遺障害申請したが非該当の事案。
 既存障害と事故の障害との区別、因果関係が難しい事案でした。症状固定後の通院状況や、新しい病院での診断書を提出するなどして、事故による障害と既存障害の区別の立証に努める。異議で後遺障害認定。素因減額なく示談成立しました。難しい事案でした。

回答全く、くれない保険会社

40代 自営 
受傷部位等:鎖骨粉砕骨折
獲得等級 :機能障害12級6号

遠路熊本からのご依頼。鎖骨の粉砕で、肩の可動域制限が現れたもの、鎖骨の外部に現れる程の変形無し。
鎖骨骨折からの可動域制限については、自賠責の認定は厳しいものがあります。肩に可動域制限が現れる器質的根拠を示さなくてはなりません。肩関節に近い部分に転位(骨のずれ)があることを、指摘し、これが原因で関節部に炎症が発生していることをアピール。神経症状14級9号で止まる可能性もあった事案でしたが、一番、賠償額が増える可動域制限での等級認定(12級6号)。苦労した甲斐がありました。ドクターの診断書、可動域の測定無茶苦茶で、そのまま出していたら、とんでもないことになっていました。
 ここまででも、かなり苦労した案件であったのに、ここからの保険会社の対応困りました。
 賠償額の提示をしても、なかなか返事をくれないのです。確かに、自営業者で、事業を始めたばかりの事故で、事故後、収益がかなり出ている案件という問題はありましたが、それにしても回答が遅すぎます。一月経っても回答が無いので、催促すると「もうすぐ出せます」。しかし、全然出てこない。一月後、催促の電話すると、どうでもいい内容の質問をしてきたのですが、それに対しても丁寧に回答しました。それ以降、催促の電話入れても、今度は、ずっと不在の対応(催促の伝言は伝える)。こちらの提示から3か月経過しても、回答が無く、熊本での裁判も覚悟しました。熊本での裁判は、弁護士費用特約未加入だったので、正直避けたいところ。逆に電話攻撃を仕掛けました。「不在、いつ戻る?」「なんで、電話くれなかったの?」「あと、少しっていつ」「来週中…、ダメ、3日以内にして、十分時間あったでしょ」「3日経ったよ。どうなっているの?」
 担当者、最終的に当事務所の提案金額、ほぼ、丸呑みしてくれました。地方の保険担当者のんびりというかアバウトだなあと思いました。

ダメ元での12級

30代男性
事故態様:バイク対車の右直事故
受傷部位:踵骨骨折
獲得等級:12級

被害者はバイクで交差点を直進していたところ、対向車線を右折してきた相手車と衝突した右直事故で受傷、踵骨骨折と診断され、症状固定前に弊所に相談されました。
本人の自覚症状では、痛みが残っていてバランスがとれないということでしたが、顧問医に画像をみてもらったもののコレという所見は見当たらない状況でした。他方、足にはボルトが残っている状態だったので、その点を強調して12級つくかわからないがダメ元で被害者請求をしました。
結果、12級が認定され、本人にとっても朗報となり、その後の示談交渉も相手と密に連絡を取り合っていたことが功を奏したのかほとんど言い値の金額で示談することができました。

就労間もない休業損害

40代女性

被害者は、正社員で働くほか、アルバイトもしていました。しかし、アルバイトに関しては、就労し始めてから間もない時期に交通事故に遭ったため、相手方共済は、アルバイトに関する休業損害を認めようとしませんでした。そこで、紛争処理センターに申し立てたのですが、そこでも、アルバイトの休業損害を認めようとしませんでした。被害者の方はもちろん、当職も納得ができなかったので、訴訟提起をして、労働条件・労働実績・アルバイトをしていた理由等を主張したところ、裁判官から、アルバイトの休業損害も認める前提での和解案が提示され、適正な賠償額での和解が成立しました。

MRI撮影でトラブル

30代 主婦
事故態様:追突事故

追突直後から体の不調を訴えていた主婦。追突としては、そんなに大きな事故とはいえません。でも、不定愁訴がある以上、その原因を探ることは必要です。MRIの撮影を某所の田舎のDRに相談したところ、「知らん」とつれない返事。理学療法士任せで、全く、診察もしてくれないとのこと。そのようなご老人相手の整骨院もどきの病院にはさっさと見切りをつけて、転院を勧めました。すると、保険会社さんもMRI撮影したことで、弁護士対応してきました。MRIの結果は、大きなヘルニアがありました。事故が原因のヘルニアではありませんが、現在の症状発生との因果関係を証明し、14級9号を獲得できました。
 後遺障害獲得後は、相手方大きく争うことなく、若干通常より多めの賠償額を得ることができました。

同僚が運転者

40代 男性
事故態様:右折車両対直進車 
受傷部位:頸椎捻挫
獲得等級:14級9号

車で名古屋に出張中、相手年配者運転の右折自動車こちら直進自動車の事故です。私の依頼者は、助手席で居眠りしていた方で、寝ているところに、大きな衝撃で首に大きなダメージを受けた案件です。当職の指導の下、通院され、認定には微妙なところでしたが、最終的には、14級9号の認定を受けることができました。
 問題は、ここからなんです。事故時の信号について、相手が、こちらが赤であることを譲らないのです。残念ながら、ドライブレコーダーも無く、状況からすると青・青事案で、相手の過失が大きく認められる案件です。ですが、相手は、こちらが悪いと言って、全くの対応をしてきません。
 当方は、同乗者ですので、今回の事故は、同僚運転者と相手年配者との共同不法行為によるものですので、本来、当方依頼者との関係では、過失は問題になりません。ですが、相手は、過失問題が決着していない限り対応しないとの一点張り。仕方なく、治療については、人身傷害保険特約で対応し、後遺障害獲得後、人身傷害特約での支払いを受けました。後遺障害認定後も、過失割合での動きはなく、相変わらず対応してもえず、相手に頼まれて、共同不法行為者両名の自賠責保険請求手続きを取りました。自賠責ダブルでの賠償があるので、残請求は、ほとんど無い位まで下がりました。この僅かな金額でも相手は、対応してこないのです。裁判でもしてくださいとの雰囲気です。私は首をかしげました。両共同不法行為者の任意保険は、同じ保険会社です。過失割合がどうであろうと払う保険会社は同じです。しかも、裁判しても、過失割合は、請求者に関係ないので、判断の対象になりません。私は、言いました「当方、弁護士特約あり、裁判してくださいというのならしますが、この僅かな請求で、そちらどれだけ弁護士費用のコスト使うのですか?相手の費用も、こちらの費用も結局貴社が持つのですよ。本当にいいのですね」念を押したところ、最終的に、相手本人の説得に成功したとのことで、訴訟に至ること無く示談がまとまりました。
 本件は、当事務所の注いだエネルギーにより、後遺障害獲得、かつ、完全賠償に成功した案件でした。

目撃者のいない物損事故

40代女性
事故態様:丁字路右折中に直進車両と衝突(物損)

渋滞中の信号機のない丁字路交差点を右折しようと交差点へ進入して、安全確認のため交差点内で停止中に直進車両がクリープ現象で進行してきて衝突した案件です。
目撃情報もなく、物損事故のため刑事記録もなく、有力な証拠がない中で提訴となりました。
一般的には、丁字路右折した当方の過失が大きい傾向にありますが、本件は、

  1. 渋滞で交差点内が空いていたこと
  2. 交差点内で右折の機会を待って停止中に
  3. 相手車両がクリープ現象で進んできたという立証がポイントでした。

そこで、傷の状態から当方停止中だったことや尋問等で相手がなぜクリープ現象で進んでしまったのかを丁寧に聞いたところ、裁判所も当方の言い分に納得してくれ、当方過失が大幅減少され、ほぼ満額回答で解決しました。

治療費の保険対応打ち切り後も通院した結果14級9号が認定された事例

40代女性
事故態様:追突事故
受傷部位:頚椎捻挫

被害者は、事故後5か月程度でまだ痛みが残っているにもかかわらず、保険会社から治療打ち切りを通告されました。弊所のアドバイスにより、打ち切り後も1か月ほど自費で通院し、被害者請求をしたところ、頚椎捻挫の症状に関して14級9号が認定されました。その結果、妥当な金額で示談をすることができました。

鎖骨変形と逸失利益(2)

40代男性
事故態様:タクシー乗車中の事故
受傷部位:肩鎖関節脱臼 

タクシー乗車中に衝突事故に遭い、肩鎖関節脱臼等と診断されました。受傷直後から弊所にご依頼いただき、スムーズに鎖骨の変形で12級5号が認定されました。収入の減少がないことから、逸失利益の金額が問題となりましたが、鎖骨の痛みが業務に支障を与えていることを具体的に説明した結果、最終的には妥当な金額で示談することができました。

内臓損傷と逸失利益

30代男性
事故態様:路外施設へ進出中、対向直線進行してきた車両と衝突
受傷部位:脾臓損傷等
獲得等級:併合13級

被害者は、路外へ右折しようとしたところ、対向車線を直進してきた車両に接触し受傷。その後、内蔵等を損傷したため、入院手術となりました。
内臓のほか、手も骨折していたため、被害者請求をして13級11号と14級9号の併合13級と認定されました。
本件の大きな争点は労働能力喪失率でした。今回被害者が受傷した脾臓は、これが損傷しても直ちに身体に影響はないと言われているため、極論、脾臓がなくなっても仕事への支障はないこととなり、保険会社はこの点を強く主張してきました。
そこで、脾臓の一般的な働き(免疫の低下等)と被害者の自覚症状の関連性を立証し、最終的には妥当な金額で和解することができました。

未成年との自転車事故

60代女性
事故態様:横断歩道横断中、道路脇から進行してきた自転車との事故
受傷部位:右足首骨折等
獲得等級:12級
 
被害者が横断歩道横断中、車道の脇から出てきた相手と接触した自転車事故。その後入院・手術を経て、症状固定前に弊所に依頼されました。
受傷した足首に可動域制限がありましたが、後遺障害の基準値に微妙に足りず、後遺障害の見込みは薄かったのですが、被害者の自覚症状を具体的に列挙して、これと整合する治療状況を指摘したところ、相手から12級と認定されました。
今回は自転車事故だったため、自賠責の後遺障害認定が使えず、可動域も基準値に足りなかったため、非該当も覚悟していましたが、12級が付いたことで当初の予想を超える金額での和解となりました。

タクシー会社との交渉

30代男性
事故態様:路端停止中タクシーが右折発進してきて接触
受傷部位:プラトー骨折等
獲得等級:12級13号 

バイクで直進走行中、路端停止していたタクシーが右折発進してきたために接触し受傷。事故後入院したため仕事が出来ず、また休業損害も支払われなかったため生活に困窮し依頼されました。本件のテーマは収入でした。
喫緊の課題は、事故後働けないにも関わらず相手から休損支払いがされなかった事でした。タクシー会社が相手の場合、共済の決裁が必要な場合が多く、どうしても支払いにタイムラグが発生します。そこで、入院中で仕事が出来ないことは争いなかったため、取り急ぎ自賠責基準での仮払いをお願いし、当面の生活資金を確保しました。
次の課題は被害者の収入関係でした。事故当日から新しい会社に勤めはじめたため、事故前年の収入から基礎収入を算定するという通常のやり方では立証が不十分でした。そこで、過去複数年分の年収から基礎収入を立証して、最終的には妥当な金額で和解となりました。

整骨院の治療代

40代男性
受傷部位:頸椎捻挫
獲得等級:非該当

被害者は、整形外科での治療を5ヶ月受けていたが、改善が見られず、同じビルにある鍼灸院治療を行っていました。事前認定で、非該当、ご自身で異議を申し立てましたが、認められず、当事務所に相談に来られました。当初から、当職が入っていれば、14級9号認定の可能性十分ありましたが、ご本人が二度も異議している案件で、これを覆すことは、難しく、当職でも力及ばすの結果となりました。
 興味深いのは、自賠責異議について、保険会社からも当職にお願いがあったことです。実は、鍼灸院治療代が自賠責で保険会社の異議でも否定されており、鍼灸治療代を立て替え払いしてきた保険会社も困ってしまいました。鍼灸治療代が否定されれば、保険会社としては、後の示談交渉で、立替えたこの鍼灸代分を差し引いて、交渉しなければなりません。保険会社担当者が、鍼灸院治療をOKしたのに、示談金から高額の鍼灸治療費代引かれることになったら、大きくもめること必至です。保険会社からもなんとかして欲しいと懇願されました。本来相手方である保険会社から頼まれるなんて、変な気持ちになりました。
 鍼灸院治療代が自賠責から認められる為には、事故との因果関係を前提に、原則、「医師が必要と認め」「必要かつ妥当な実費」であることが必要です。ところが、お医者さん、いつから症状があるか知らない。今まで、診察したこと無いからと「発病日」を白紙にしちゃったのです。自賠責は、機械的に因果関係不明としたのです。ある意味、医師は理論的です。
 当職は、医師の書いた複数の書類の「文言」のつなぎ合わせを行い、一枚一枚では、効果は認めら無いが、合わせ技一本的な論法で、因果関係、医師の鍼灸治療の必要性の同意があったことの立証に成功しました。
 保険会社担当者にも感謝いただき、最終的に、後遺障害非該当ながらも、相場よりかなり上の示談となりました。

退職後の基礎収入

60代女性
受傷部位:大腿骨顆上骨折
獲得等級:14級

被害者は、事故前に退職しており、ゆっくり休んでから、次の職場で働こうとしていたところに事故に遭いました。逸失利益については、退職前の収入を得られる蓋然性があり、退職前の収入を基礎として逸失利益を算定すべき旨を保険会社に伝えたところ、逸失利益について、こちらの主張通りの金額で示談となりました。

既往症か事故治療か

70代男性
事故態様:横断歩道上で車両と衝突
受傷部位:鎖骨骨折・プラトー骨折・醜状痕等
獲得等級:併合11級

横断歩道上で車両と接触して受傷。交通事故の治療だけでなく、(高齢のため)既往症治療も行っていました。本来事故治療とするべきところ、自己負担の健保治療と混在してしまい、来所段階では醜状痕が事故治療から除外されていました。
そのため、主治医の先生と面談の上、醜状痕治療も事故によるものである旨の意見を追加してもらい、無事、醜状痕についても後遺障害として認めてもらうことができました。
病院と保険会社が見落としていた醜状痕治療も損害として認められ、和解となりました。

中程度の脊柱変形

80代女性
事故態様:横断歩道上で車両と衝突
受傷部位:胸椎圧迫骨折等
獲得等級:8級相当

横断歩道上で車両と接触して受傷。搬送先病院でレントゲン撮影で圧迫骨折と診断されました。その後、治療終了間際に相談に来られ、画像を確認すると、かなりの圧壊が認められました。簡易的に圧壊率を測定し、主治医に圧壊率を具体的に記載してもらうよう後遺障害診断書のサンプルをお渡ししたところ、8級相当の認定がされました。
高齢ということもあり、自賠責保険金が一部減額されるなど、マイナス要素もありましたが、早期の円満和解となりました。

脾臓摘出の逸失利益

30代男性
事故態様:バイク右折中に対向直進車と衝突
受傷部位:脾臓摘出等
獲得等級:13級11号

バイクで路外施設へ入ろうとしたところ、直進してきた車両と衝突し受傷。手術にて脾臓を摘出し、後遺障害13級11号と認定されました。
脾臓は、これを摘出すると免疫機能等が低下すると一般的に言われていますが、他の防御機能で代替可能として、摘出したとしても重大な影響は無いとも言われており、相手方もこの点を付き、逸失利益を否定してきました。
紛争処理センターへ申立て、その中で、疲れやすいという自覚症状を日常生活や稼働状況にどのように影響しているのかを具体的に主張した結果、当初の提示額を大幅に上回る金額で和解となりました。

むちうちで14級9号

40代女性
事故態様:交差点での出会い頭・側面衝突の競合
受傷部位:外傷性頚部症候群

5か月の間に2回の事故にあい、合計約1年にわたり通院しましたが、最終的に頚部の痛みが残りました。事故後早い段階での受任だったことからスムーズに14級9号が認定されました。最終的には、自賠責保険金も合わせると合計390万円と妥当な金額で和解することができました。

介護で主夫の家事労働

40代男性
事故態様:自転車直進中、車と交差点での出会い頭事故
受傷部位:高原骨折等
獲得等級:12級13号

自転車と自動車の出会い頭事故で、高原骨折等と診断されました。入院・手術等を行い、治療期間が長引きましたが、後遺障害12級を獲得できました。
過失も若干問題となりましたが、被害者の方はアルバイト等のため年収が低く、基礎収入が主な争点となると予想されました。
家庭状況について聴取すると、老齢のご両親と同居しているという事情があったため、主夫としての家事労働を主張できると考え、日常生活を具体的に主張した結果、保険会社も家事労働者と認定してもらい、当初の予想された賠償額を大幅に超える金額での和解となりました。

見落としがちな線状痕

30代女性
事故態様:バイク直進中、路外から出てきた車と接触
受傷部位:高原骨折等
獲得等級:併合12級

バイクで直進中、路外から出てきた車と接触、転倒し、高原骨折等と診断されました。(幸い)怪我は軽かったため、14級取れるか非常に微妙な案件でした。
等級獲得へ向けて資料を精査すると、事故直後の怪我の状態を示す写真が見つかり、顔を怪我していました。流血もあり、キズが残っていれば醜状痕での後遺障害も獲得できるかも知れないと考え、医師に追加で後遺障害診断書の作成をお願いし、被害者請求をしました。
弁護士同席のうえ、自賠責調査事務所で傷の長さ等を測った結果、醜状痕12級と痛み14級の併合12級と認定されました。
14級も微妙な案件だったところ、12級が付いたことでご本人も納得の金額で円満和解となりました。

女子の顔の傷

20代 女性
事故態様:自転車と原付の正面衝突
受傷部位:鼻骨骨折、顔面裂傷

7か月の治療後も、後遺障害には、該当しない程度の線条痕は残る。ただ、他人が見た目には、そんなに気になる程度のものではなかった。もっとも、若い女性としては、とても気にしていた事案。
保険会社57万円の提示、本人、顔の傷のことをうったえると、じゃあ「80万円で」と再提示されたが、金額の妥当性について相談に来られました。
受任の結果、147万の示談が成立。骨折の通院回数が少ないことから、通院慰謝料が過小評価されていたこと、若い女性の顔の傷に対する心情をうったえ、本人当初提示の3倍弱の結果が得られ、御本人様には、大きく満足していただけました。受任から1週間でのスピード解決に驚かれていました(本人相当長くご自身で交渉しておられ、弁護士のスピード解決に、最初から頼んでおけば…と言っておられました)。

自営業者の基礎年収

50代男性
事故態様:横断歩道上で車と接触
受傷部位:胸椎圧迫骨折等
獲得等級:11級7号

横断歩道上で車に轢かれ、圧迫骨折等と診断され、後遺障害等級11級と認定されました。
そこまでは問題なく進んだのですが、被害者の方は自営業者で、年収を裏付ける公的資料が足りず、直接交渉では限界と判断し、紛争処理センターに和解あっ旋の申立てを行いました。
紛争処理センターでも、同じく年収の立証が問題となり、通帳や業務報告書等の資料を提出し、粘り強く交渉した結果、賃金センサスに近い年収を認定してもらい、妥当な金額で円満和解となりました。
また、紛争処理センターを利用したことで、訴訟よりも早期解決を図ることができました。

不当裁判

30代女性(事故当時妊婦)
事故態様:駐車場に停車中、停車している車に気付かず、バックしてきた車に衝突される。
受傷部位:運転席から助手席に向かって荷物を取り出している姿勢で衝突され、頚に変な角度で衝撃を受ける(頸椎捻挫)。

 事故直後の検査で、胎児の心音が弱まっていることが判明し、入院。出産後も手足の痺れに苦しんでいたという、事故との因果関係が大きく争われた事案。
 本件は、妊婦なので、レントゲン写真も撮ることができず、治療回数もかなり制限された状態でした。後遺障害も諦めていましたが、妊婦のアピールが通ったのか異議にて14級9号を得ることができました。
 その後も、保険会社事故との因果関係を争い、債務不存在の裁判を起こしてきました。結局、地裁、高裁ともこちらの全面勝訴の上、事故から4年を経過して、解決。
 ちょっと、ここまで争う保険会社の対応に大きく疑問を有する案件でした。本来ならば、後遺障害が認定された段階で、もっと早期に解決できたはずで、遅延利息4年分(+20%)弁護士費用(+10%)と早期解決より、多額の賠償金を得ることができました(総額400万円弱)が、4年の歳月は、長く、とても負担になりました。嫌がらせのようなダラダラとして訴訟進行にも迷惑しました。

高次脳機能障害 自転車vs自転車

40代男性
事故態様:車道側から前方走行中の自転車を追い抜こうとしたところ、前方歩道を走行中の女性運転の自転車が車道に急に出てきて衝突。
受傷部位:頭部に大怪我を負いました。脳挫傷により、右1/4が半盲、嗅覚喪失、社会行動力も大きく減退しました。

 交通事故でも、自動車との事故ではありませんので、自賠責による後遺障害の認定は期待できません。幸い、労災でしたので、先ず、労災での後遺障害高等級を獲得し、相手保険会社の審査にプレッシャーをかける作戦で臨みました。
 苦労したのは、医師です。全く、患者の後遺障害に興味をもちません。よくいるんです。手術しか興味ない医師…。必要な検査も全くしてもらえず、困り果てました。幸い、婦長さんが、この状況を見かね、検査の手配に協力して頂きました。婦長さんも、陰できっぱり言いました。「ウチの先生ダメです…すいません」
  事故から1年後、労災にて高次脳機能障害7級の3を獲得。それを相手保険会社に提出し、保険会社の審理に回しました。ただ、それからの手続きが長く、いろいろ紆余曲折がありましたが、事故から2年経過した時点で示談が成立しました。後遺障害の難易度もさることながら、過失の点で苦労しました。自転車追い抜こうとしていたのは、こちらです。相手は、歩道上の障害物(自動車の違法駐車)の為、歩道から道路に出てきたママチャリ。こちらは、車道をハイスピードで走行するロードバイク型の高速走行可能な自転車。下手するとこちらの方が多くの過失が認められても仕方ない事案です。色々な判例を示して、30%の過失相殺で済ませることができました。3600万円の賠償額を獲得することができ、かなり給料は下がりましたが、幸いなことに、障害に理解のある新しい就職先も見つかり、なんとか生活の目途が立ちましたと奥様から感謝の言葉を頂きました。

胸椎圧迫骨折の程度が微妙で一苦労

40代男性 
事故態様:本来ならば2段階右折しなければならない道路で、それを行わず後続車と衝突
受傷部位:胸椎の圧迫骨折

胸部圧迫骨折の形が、通常と違う形での変形であること、圧迫率も後遺障害認定基準か否か微妙な事案でした。
主治医の骨折圧迫率の見解が、圧迫率低いと判断されるとそれだけで脊椎の変形11級7号は認められません。いろいろな画像を用意し、圧迫率を医師にアピール。医師は、どれだけの圧迫で後遺障害になるのか全く知識を有しませんので、いいかげんに測ることが多く、測定は、要注意なのです。
医師の確認の下、正しい数値を記載していただき、自賠責保険についても圧迫率のアピールを行いました。無事11級7号獲得。
 過失割合についても、刑事記録のみならず、現場写真を用意し、車の過失が大きいことをアピール。こちら30:相手70の割合で妥結。賠償金1250万円を獲得することができて、ご本人、夢のようであると大歓喜。圧迫骨折は、等級の割に、痛みが大きくないことが多く(ただ、将来の悪化の危険性はあります
)、事故後の給料も下がっていませんでしたので、ご本人、宝くじが当たったと感じたのかもしれませんね。

非接触型事故 バイクとトラック

30代 パート
大型トラックがバックで路外の駐車場に停車しようとして停車。トラックの後ろには、数台の渋滞が発生。バイクは、単なる渋滞と思い、渋滞中の車をするすると抜ける運転を行っていた。道路から90度バックターンしての停車方法であったため、それに気づかずに走行してきたバイクにとっては、突然、大型トラックに道をふさがれた形になり、急制動をかけるも転倒しました。トラック会社は、他の車は、停車して待っているのに、バイクが無理な追い越しをした結果、勝手に転倒したものだと主張し、治療費の対応もしてもらえず、当事務所に来訪。
 パートでも労災適用があることを示し、現時点では、トラック会社と争わず、治療が終了した時点で交渉に入ることとした。治療継続するも回復芳しくなく、自賠責後遺障害申請。一度目は、非該当。異議の結果、14級9号獲得。重過失減額も考えられる事案であったが、刑事記録を取り付けて、加害者の過失をアピールし、重過失減額されずに済む。後遺障害の認定が下りて、賠償額が跳ね上がったことで、トラック会社も保険対応することになり、その後は、スムーズに交渉が進む。家事労働基準で、合計280万円で示談。過失の状況を考えれば、粘り勝ちといえます。

腫瘍と頸椎捻挫

40代・男性
職業  :自営業
事故態様:追突事故
受傷部位:事故後首筋から手にかけてしびれや痛みが継続

 通っている病院から日にち薬と言われるが、回復せず、当事務所に相談に来られた。すぐに、信頼のおける医師を紹介すると、脊髄付近に腫瘍があることが判明。腫瘍については、手術せず温存療法としたのですが、現在の症状と腫瘍の影響の因果関係が問題となりました。なんとかこれをクリアし、14級9号の認定を得ることができました。腫瘍の治療と頸椎捻挫の治療の関係も問題となりましたが、腫瘍の治療と頸椎の治療を切り離しての交渉がまとまり、350万円の示談金を得ることができました。

高次脳と介護

40代・男性
事故態様:交差点で右折してきた車両と直進バイクの事故
受傷部位:頭部等(高次脳機能障害)

車対バイクの事故で、頭部等に深刻なダメージを受け、高次脳機能障害と診断され、後遺障害等級2級と認定されました。
金額も大きく、裁判になり、裁判では主に、将来介護費(家族介護)が争点となりました。
相手は、1日あたりの介護費を低くするよう主張してきたため、こちらも反論を考える必要がありました。
依頼者は遠方に住んでいたので、電話だけでは具体的な介護状況を把握できないため、直接ご自宅を訪問し、日々の生活状況等を1つ1つ主張していったところ、最終的には依頼者も納得いく金額で和解となりました。
直接訴訟とは関係ありませんが、家族介護だけでの介護にも限度があります。そこで、役所等に問い合わせて公的サービスを受けられるか、また、本件は労災事案だったため労災からのケアの内容のご案内等、ちょっとしたアフターフォローもさせて頂きました。

脊髄損傷と下半身の麻痺での労務制限

男性・30代
受傷部位:胸椎骨折等
事故態様:バイク乗車中に交差点を右折してきた相手車両と衝突
獲得等級:9級10号

バイクと車が衝突し、受傷。MRI画像では骨折だけでなく、脊髄損傷の可能性もありました。相手も既に弁護士対応となっていたため、弊所に交渉を依頼されました。脊髄損傷とそれに伴う感覚障害・麻痺等が認められ、9級10号の認定がされました。
その後、相手と交渉を開始し、争点は過失・慰謝料・休損等多岐に渡りましたが、電話越しよりも直接会って率直な意見を伝えた方がお互い納得が行くと思い、相手と直接交渉の末、無事、円満和解となりました。