50代男性。
治療期間中に治療費を打ち切られ、当事務所に相談に来られた方です。傷害部分については4ヶ月分の通院慰謝料・休業損害で示談を余儀なくされたとのことです。治療費・休損を打ち切ると宣告され、現金が即座に入用だったためです。
事故態様や症状から、14級認定の可能性が相当あると判断した当職は、健康保険を用いて通院することをお勧めし、その後後遺障害について被害者請求を行い、14級の認定を得ることができました。そこで自賠責から75万円を受け取ることができたのですが、相手方任意保険会社に残余の部分を提示したところ、裁判所基準の2割減など極めて低額の提示しかしてきません。依頼者の方の経済事情を知って足元を見ているのかとさえ思われましたので、保険会社には提訴をちらつかせた上で、紛争処理センターに申立を行いました。
仕事への支障、転職を余儀なくされたことなどを丁寧に説明することで、当初の提示額の約1.8倍(自賠責除く)、ほぼ裁判所基準の妥当な額の示談を成立させることができました。