(70代男性 併合11級)
四国の方のご家族からの御相談。頭部外傷後、家族が見て、調子が悪いようであるが、本人自分で何でも決めてしまい心配であるとのこと。頭部外傷後の性格変化は、よくあることです。先ずは、会ってみないとお答えの仕様がありません。弁護士特約の保険会社に確認するすると出張費は、無理ですが交通費は出していただけるとのこと。早速、四国某県へ。ご本人、ご家族と面談しました。
 幸いコミュニケーション能力には問題なさそうですが、ふらふら感を訴えておられました。聞けば、経過観察中心で、特に後遺障害等級に向けた検査や治療は受けておられないようでした。ただ、驚いたことに、当職との面談日が前から決まっていたのに、2日前に、80万円の示談書を保険会社に送ってしまったとのこと。ご本人なかなかのワンマンです(笑)。直ぐに、保険会社に示談書の返還を求め(ギリギリセーフ)、治療関係の資料を保険会社に送ってもらい、精査したところ、少なくとも目では後遺障害認定が受けられるとの感触を得ました。また、ふらふら感も目だけの問題ではないと思われ、これについては、新たな立証が必要と考えました。しかし、頑固な医師という大きな壁がありました。地方の医師、なぜ、弁護士に対して拒絶反応示すのでしょうね。頭部外傷の影響大きいと思われるのに、年齢的なものとして、経過観察している態度事態に後ろめたさがあるのでしょうか…。四国という遠方のことでもあり、いろいろ苦労しましたが(おかげさまで温泉何度も楽しめました)、「目の複視」で13級2号、ふらふら感についても、「頑固な神経症状」として、12級13号 併合11級の認定を受けることができました。
 最終示談額は、総額1100万円強。当初示談金80万円から1000万円強のUPです。ご家族、ご本人から大変感謝されました。当職に会うまでは、医師と同様、弁護士に警戒をしていたご本人、とても義理堅い人です。おいしい蜜柑をたくさん送って頂き、事務員さんは、お肌つやつやと喜んでいます。